2020年06月22日更新

スマブラSP

ここでは大乱闘スマッシュブラザーズSpecial Ver 7.0.0を扱う。

シュルクNB(モナドアーツ)の仕様について

(特にダイヤルストレージ、パレットキャンセルについて)

目次

  1. 前提知識(着地隙)
  2. モナドの変更について
  3. 着地隙とチャージ
  4. ダイヤルストレージ
  5. 「保持」したチャージを使う方法
  6. ダイヤルストレージ(2)
  7. ぴったり10Fのダイヤルストレージ
  8. 応用例: パレットキャンセル
  9. 応用例: ダイヤルフラッシュ
  10. 応用例: 具体的な例
  11. 最後に

§1 前提知識(着地隙)

シュルクの着地隙は以下の通り。

§2 モナドの変更について

モナドの変更方法は2つあり、1つ目は短くBボタンを押す方法(いわゆるガラケー式)、もう1つが長く押す方法(いわゆるスマホ式)である。

ここでいう「長く」は具体的には11F(フレーム)である。つまりBボタンを11F以上押しっぱなしにすると11F目からシュルクがモナド変更のモーションを開始し の文字が表示される(これを日本語ではパレット、英語ではdialと呼ぶことが多い)。以下では、このBを11F分押す行為をチャージと呼ぶ。(「チャージ」はここだけの用語である。)

パレットを展開している(つまりB入力中の)状態でBボタンを離すとモナド変更が開始される。具体的にはBを離したフレームを1F目として、4F目に選択したモナドに変更される。

選択の仕様はここでは省略するが、4F目に左スティックの入力がある場合は、その方向のモナドになる(それまでの入力は関係ない)ので、それだけは理解しておくとよい。

この4F目からシュルクは全身無敵である。この無敵は17F目まで続く。 また13F目からは各種行動でキャンセルが可能(キャンセルした場合無敵は消える)なので最速でモナド変更をして攻撃する場合は

  1. 1~11F: Bを入力(チャージ)
  2. 12F目: Bを離す
  3. 15F目: 左スティックでモナド決定(ここから無敵)
  4. 16~23F目: 無敵
  5. 24F目: ここから各種攻撃を開始

となる。

また12F~15Fの間に左スティックの入力が全くなかった場合はモナド変更はされず、16F目から各種行動が可能となる。(無敵はない)

§3 着地隙とチャージ

普通着地隙中は何もできないがシュルクは例外であり、なんと§2で説明したチャージをすることができる。例えば空Nで着地したあとモナドを変更する場合、普通に考えれば(着地の直前を0F目として)

  1. 1~6F: 空Nの着地隙
  2. 7~17F: Bを入力してチャージ
  3. 18F目: Bを離す
  4. 21F目: モナド決定
  5. 30F目: ここから各種行動が可能
となるはずである。ところが実際は、着地隙中もチャージが可能なため
  1. 1~6F: Bを入力してチャージ(空Nの着地隙のモーション)
  2. 7~11F: Bを入力してチャージ(棒立ちの状態)
  3. 12F目: Bを離す
  4. 15F目: モナド決定
  5. 24F目: ここから各種行動が可能
とすることができる。空Nの着地隙は6Fしかないからこうなるが、例えば空下の場合
  1. 1~10F: Bを入力してチャージ(空下の着地隙のモーション)
  2. 11F目: Bを入力してチャージ(空下の着地隙モーションはキャンセルされ、パレット展開のモーションが開始される)
  3. 12F目: Bを離す
  4. 15F目: モナド決定
  5. 24F目: ここから各種行動が可能

となるので(モナド変更のモーションは着地隙より優先する)、若干お得である。

§4 ダイヤルストレージ

§2で述べた通り、普通モナドを変更する場合は「11Fのチャージ」をまず行わなければならない。 ダイヤルストレージ (DSと略すことがある)とは「10F以下のチャージ」を予め先に行い「保持」しておくことで、モナド変更の時間を短縮するテクニック(バグ?)である。(私はバグだと思うけど、未だに修正されないということは仕様なんだろう。)

「保持」する方法は簡単で、単にBボタンを10F以下入力するだけである。このときBボタンを入力したF数分だけチャージが「保持」される。(このとき普通は翔になる。これについては§6で詳しく述べる。)

この「保持」は基本的には次にNBを触るまではずっと保持される。(例えばシュルクが被撃墜した場合、チャージを保持したまま復帰台に現れる。)

§5 「保持」したチャージを使う方法

問題は「保持」したチャージを使う方法で、こちらに条件がある。

例えばBボタンを10F以下入力して(するともちろん翔になる)、その後もう一度Bボタンを入力するとまたチャージが1F目から始まる。つまりパレット展開に11F使う。当たり前である。

正確な条件は分からないが、大まかにいえばシュルクがなんらかの行動中に、Bボタンを押し始めることである。

例としてシュルクの横強中にNBを押すことを考える。この場合普通であれば、横強のモーションの直後にチャージが始まり、11F目にパレット展開モーションが始まる。一方で10Fのチャージが「保持」されている場合、なんと横強のモーションが終わると直ちにパレット展開モーションが始まる。このように硬直中にBを押しておけば、「保持」したチャージを使うことができるのである。

この例では10Fチャージしたので直ちにパレット展開が行われたが、例えば7Fチャージしている場合は横強のモーション後にチャージの続きが行われ、4F目にパレット展開が行われる。

実際どういうプログラムでダイヤルストレージが起きているのかは分からないので正確な条件は分からないが、具体的に以下の状況ではOKなことは(トレーニングモードで)確認した。

※地上その場回避の場合は次のような動作になる。(その場回避の最後の無敵フレームを0F目として)

  1. 1~3F目: 何もできない
  2. 4F目: ここから攻撃でキャンセル可能(ただしNBではキャンセル不可能)
  3. 9F目: ここから各種行動が可能(ただしNBは不可能(?))
  4. 10F目: NBが可能(?)

なので10Fチャージしている場合、10F目にモナド変更モーションが出る(なぜ?)。 同様に、全くチャージしていない場合は20F目にモナド変更モーションが出る。

(9F目でNBは不可能と書いたが、9F目のみにBを入力すると(0Fチャージで)ガラケー式モナド変更が出る)

一方、以下のようなダメージを受けたときの状態ではダイヤルストレージは使えないようだ(トレーニングモードで確認)。

§6 ダイヤルストレージ(2)

以上でとりあえずダイヤルストレージはできるがこのままでは問題がある。それはチャージを「保持」する際に翔になってしまうことである。翔にならないように「保持」をするには以下のような方法がある。

§7 ぴったり10Fのダイヤルストレージ

チャージの「保持」はもちろん10Fやるのが最善であるが、それを目押しでやるのは難しい上、1Fでも遅れるとパレット展開して隙を晒してしまうためリスクが高い。なので通常は8Fくらいを狙って目押しするのがよいと思うが、実は10F確定で「保持」する方法がある。以下のように後隙を利用するとできる。

  1. チャージ0の状態にしておく
  2. 空前もしくは空中その場回避(要は着地隙が10Fの行動)をする
  3. 着地前にBを押す(以下押しっぱなし)
  4. 着地前にAを押す(以下押しっぱなし)
  5. 着地すると着地隙のモーションになり、チャージが開始される
  6. 11F目に弱攻撃が出て10Fの「保持」が行われる

この例では弱攻撃で行ったが、強攻撃やスマッシュ攻撃でも可能である。 またAに加えてジャンプ(と左スティック)も入力すれば、各種空中攻撃で行うことも可能である。

また同じような考え方を使って

  1. チャージ0の状態にしておく
  2. 空上(着地隙9F)をする
  3. 着地前にBを押す(以下押しっぱなし)
  4. 着地前にジャンプを押す(以下押しっぱなし)
  5. 着地すると着地隙のモーションになり、チャージが開始される
  6. 10F目にジャンプが出て9Fの「保持」が行われる
  7. ジャンプ踏切後、続きのチャージが行われてパレットが展開される

とすることでジャンプしながらパレットを展開できる。この動作を利用したコンボがモナドサイクロンである。(エントリヒさんによる動画解説→Youtube)

§8 応用例: パレットキャンセル

ダイヤルストレージの特別な例としてパレットキャンセル(パレキャン)がある。やり方は以下の通りである。

  1. 空中でNBを押す(以降Bは押しっぱなし)
  2. 11フレーム以内に空中攻撃を出す(これで10F以下のチャージが「保持」される)
  3. そのまま着地すると(チャージの保持量に応じて)すぐさまパレットが展開される
  4. Bを離してモナドを変更する

パレキャンは実際にやってみた例を動画化した。

§9 応用例: ダイヤルフラッシュ

ダイヤルフラッシュ (DFと略すことがある)とはダイヤルストレージを応用して(モナドを変更せずに)着地隙を減らす方法である。これを使うと着地隙が最小で7Fになる。やり方は

  1. 予めダイヤルストレージしておく(10Fに近いほどよい)
  2. 空中攻撃もしくは空中回避を出す
  3. 着地前にBボタンを押し、左スティックは離しておく
  4. 着地すると(チャージの保持量に応じて)すぐさまパレット展開モーションが始まる
  5. Bボタンを離す
  6. Bボタンを離したフレームを1F目とすると5F目から行動が可能となる。

例えば10Fチャージして空下でダイヤルフラッシュを行うと(着地の直前を0F目として)

  1. 1F目: Bを入力してパレット展開モーション開始
  2. 2~7F目: Bを離す
  3. 8F目: 各種行動が可能

となるから空下の着地隙が14Fから7Fに減少する。

これまでの説明からすると各種行動は6F目から出来そうだが、実際に試してみると8F目からになる(何故?)。またこれはピッタリ2F目にBを離さなくても、3F目までにBを離せば8F目から各種行動ができる。

実際にやったときの動きは例えば@XenoM1315氏のツイートで見ることができる。

§10 応用例: 具体的な例

  1. 斬空上→撃上強
    普通は撃変更に時間がかかりすぎてコンボが繋がらないが、予めダイヤルストレージをしておけば(もしくはパレキャンを使えば)繋がるようになる。 同様のコンボは他にもあるがここでは省略する。
  2. インクリングのローラー上スマ
    インクリングの上スマの2段ヒットは間隔が短いので盾が間に合わないが、 埋められた際の上スマならばダイヤルストレージを使うことで盾を割り込ませることができる。
  3. ゼロスーツサムスの最後の切りふだ
    ダイヤルストレージを使うとゼロスーツサムスの最後の切りふだの最後の一発の前に盾を割り込ませることができる。 ↓動画(時間指定)
  4. 最後の切りふだ保持中にパレットを開く
    通常パレットを開こうとしてNBを押すと切りふだが発動してしまうが、着地隙中は切ふだ発動はできないから、 着地隙中にパレット展開すればよい。即ち空下・空後・空中移動回避を出して着地前にNBを押しっぱなしにすればよい。

§11 最後に

この解説全体の動画版が欲しい人がもしいたらコメントかTwitterに書いておいてください。数が多ければ考えます。

筆者のYoutubeチャンネル ←たまーにスマブラの配信をします

筆者のTwitter ←スマブラの話はあんまりしません

参考にしたサイト

コメント

羽川翼 | 2020年6月21日 12:32

このホームページ何でも載ってるわね

エントリヒ | 2020年6月21日 15:18

自分も英語の読解力がなくて苦労しました。実はダイヤルフラッシュは最小でも着地隙が7F(8Fから行動可)です。

(名無し) | 2020年6月22日 08:01

エントリヒさん、ご指摘ありがとうございます。修正しました。

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